ブラジル人との国際結婚と配偶者ビザ申請

① 海外（ブラジル）から呼び寄せる場合（一般ルート：COE → 査証 → 来日）

典型的な流れ

 

1. 日本側（日本人）が婚姻の根拠を整える（※既にブラジルで婚姻しているか、日本で婚姻するかで書類が変わります）。

2. 出入国在留管理局へ**在留資格認定証明書（COE）**を申請（申請人＝日本側）。

3. COE交付後、ブラジル在住の配偶者が在ブラジル日本大使館・総領事館で査証（ビザ）申請。

4. ビザ交付→来日→在留カード受領・在留資格確定。

実務上のポイント（失敗しやすい箇所）

 

• 婚姻の真正性（交際経緯・面会記録・写真・送金記録等）を入管が納得できる形で整理すること。

• ブラジル発行の婚姻証明書・戸籍相当書類は**日本語翻訳・必要な公証・認証（場合によりアポスティーユ等）**が必要。翻訳の精度や認証の漏れで差戻しが発生します。

• COE取得前に必要な補足資料（住居契約、収入証明、家族構成の説明）を揃えておくと審査がスムーズになります。

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② 日本で既に在留しているブラジル人と結婚する場合（在留資格変更）

典型的な流れ

 

1. 日本で婚姻届を提出（市区町村役場）。

2. 出入国在留管理局へ在留資格変更許可申請（例：留学→日本人の配偶者等／就労ビザ→配偶者ビザ）。

実務上のポイント

 

• 現在の在留資格に**違反（資格外活動・超過在留等）**があると変更許可が出にくい。事前に在留履歴を確認し、問題があれば説明資料や補正策を用意する。

• 転職直後や収入が不安定な時期に申請すると不利になりやすい。申請時期の見極めが重要です。

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③ 先にブラジルで手続きをする場合（ブラジルで婚姻 → 日本へ届出 → COE）

典型的な流れ

 

1. ブラジルの婚姻登記所（Cartório）等で婚姻登録し、**Certidão de Casamento（婚姻証明書）**を取得。

2. 必要に応じて婚姻証明書を日本語に翻訳し、所定の認証（公証/アポスティーユなど）を行う。

3. 日本側へ婚姻届（在職取扱いのある場合は在ブラジル日本大使館経由の届出）→COE申請→査証申請→来日。

実務上のポイント

 

• ブラジルの婚姻証明書の種類（inteiro teor / abbreviated copy など）によって必要な書類や翻訳の範囲が変わるため、事前に確認する。

• ブラジルでの婚姻手続き後、日本への届出が遅れると入管での整合性チェックが入りやすいので、届出期限の管理が必要です。

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④ 先に日本で手続きをする場合（日本で婚姻 → ブラジル側届出 → COE）

典型的な流れ

 

1. 日本で婚姻届を提出し婚姻成立（婚姻受理証明書を取得）。

2. 必要に応じて日本での婚姻成立をブラジル側に届け出（在日ブラジル大使館・領事館経由、または帰国後にブラジル側手続）。

3. COE申請→在ブラジルの査証申請→来日。

実務上のポイント

 

• 「日本で婚姻成立＝ブラジルで自動的に記録される」わけではないため、ブラジル側で戸籍等に反映させるための手順（翻訳や認証）が必要な場合があります。これを放置すると将来の手続（戸籍・相続など）で問題が発生することがあります。