子どもが他の国で出生した場合は、「永住者」としての申請対象にはなりません。出生後30日以内に日本へ戻ってきたとしても、「永住者」を申請することはできません。

   同様に、子どもが日本で生まれてから30日以内に「永住者」としての申請を行わなかった場合、この期間を過ぎると「永住者」としての申請はできなくなります。ただし、その場合、「永住者の配偶者等」の在留資格を申請することは可能です。

   子どもは生まれた後30日〜60日以内に、入管に「永住者の配偶者等」ビザの申請を行うことができます。この在留資格は永住者の配偶者だけでなく、永住者の子どもも申請することが可能です。

「永住者の配偶者等」ビザを取得してから日本に1年以上居住すれば、永住申請に必要な要件を満たし、入管へ永住申請を行うことができます。ただし、出生後60日を過ぎても「永住者の配偶者等」ビザを取得しておらず、他の在留資格も持っていない場合は、強制退去となる可能性があります。

   永住者の子どもが日本海外で生まれた場合は、「定住者」ビザを申請することができます。同様に、このビザを持って日本で1年以上居住すれば、「永住者」への変更申請を行うことも可能です。ただし、注意すべき点として、子どもが18歳を超えている場合は、このビザの申請が不許可になる可能性があります。

   永住者本人の年収が不足などのせいで、子どもは「永住者」または「永住者の配偶者等」ビザの申請が許可されなかった場合、または子どもが年齢の関係で「定住者」ビザの取得ができなかった場合には、「家族滞在」ビザを申請して、日本で長期的に生活することも可能です。ただし、「家族滞在」ビザの方として永住を申請すれば、扶養者と一緒にに行う場合に限られます。扶養者がすでに永住者である場合、「家族滞在」ビザの子どもは、日本で就労ビザなどを通じて永住を申請することが可能です。